2002-04-24 第154回国会 参議院 憲法調査会 第5号
○参考人(戸松秀典君) 明治憲法のことを持ち出されましたけれども、明治憲法には基本的に人権規定の思想が、今御指摘のとおり法律の留保ということがありましたけれども、一応人権のカタログがあるじゃないかとおっしゃいましたけれども、根本的には平等原則に当たるものはございませんでした。ですから、国民が平等に扱われるという、そういう理念はなかったわけです。 それからもう一つは、最大のものは、正に今おっしゃられました
○参考人(戸松秀典君) 明治憲法のことを持ち出されましたけれども、明治憲法には基本的に人権規定の思想が、今御指摘のとおり法律の留保ということがありましたけれども、一応人権のカタログがあるじゃないかとおっしゃいましたけれども、根本的には平等原則に当たるものはございませんでした。ですから、国民が平等に扱われるという、そういう理念はなかったわけです。 それからもう一つは、最大のものは、正に今おっしゃられました
○参考人(戸松秀典君) どういうやり方がいいかというのは、この政治を担っていらっしゃる議員の方がお決めになればいいことですけれども、私は世界の憲法のいろんな見方を見ますと、個別的に見ていくやり方と、それから抜本的に改正とかいろいろあるかと思いますけれども、日本国憲法の第三章の人権保障の規定を見て、そこからおよそ解釈できないような困難な人権があってそれで人権保障がうまくいかないという、そういうことが指摘
○参考人(戸松秀典君) 御紹介にあずかりました、私、学習院大学で憲法の講義を担当しております戸松でございます。参考人としてお呼びいただき、大変光栄に思っています。 それでは、早速でありますけれども、私には、事務局からの依頼によりますと、当審査会では基本的人権についての検討に入るということで、まず総論的、全体にわたった話をするようにというふうに求められております。また、私がアメリカ憲法の研究をしている